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旅行ライター陽月よつかによる、役立ったり役立たなかったりするゆるっとしたページ

記事余話:名古屋鉄道のダイヤモンドクロスと岡本太郎

こんにちは、よつかです。今日は執筆から掲載までよつか史上最も時間のかかった記事、日本唯一の鉄道同士の平面十字交差の記事余話です。ああ漢字が多い。

 

名古屋の平面十字交差

名古屋鉄道築港線名古屋臨海鉄道・東築線の交わる箇所。ほぼ直角に交わる線路。鉄道関係の各方面に情報確認をしていてさえ「そんなとこあるんですか!へー!」と言われ続けたレア線路、ダイヤモンドクロスについてですよー。

 

オタクにしては珍しく、あんまり語りたくない記事でした。だってこの絵面の威力!

 

築港線ダイヤモンドクロス
岡本太郎の太陽の塔

こう見える(笑)

 

ダイヤモンドクロス、別アングル

この存在感、説明いらんでしょー。

 

一応要らない説明を足しますと、2線の線路が交差する場所をダイヤモンドクロスと言います。交差だけしてて進路変更できるようになってない場所のことね。進路変更できるようになると、進路変更できるようにする装置の名前をとって、スリップスイッチと呼ばれますんで。スリップスイッチのあるポイント(分岐器)つことで、スリップポイントって言う場合もあります。

 

2線の線路が交差すると、中の部分がひし形(ダイヤモンド型)になるのでダイヤモンドクロッシングとゆーわけですが。これ、交わるのが直角になると、中が正方形になるわけですよ。これが直交ダイヤモンドクロッシング。日本語だと平面十字交差とか、直交平面交差とかって言います。

 

そもそも昨今の線路事情ではスリップポイントからしてちょっと珍しめ。珍しいっつってもまだフツーに見かけるレベルですけどね。スリップポイントは脱線しやすいので、JRでは新設置はもうしないことにしてるそうですし、他私鉄でも増やそうとはしてないかと思います。

 

それが更に転線(線路上の進路変更)できないダイヤモンドクロッシングは推してしるべし。もーそれだけでレアです。更に更にそれが十字に交わるとなると、もう日本に3つしか残ってないわけです。3つったって路面電車が2つ。路面電車は平面十字交差が鉄道よりできやすいのに、それでも2つ。そして鉄道同士はここがラス1。

 

ダイヤモンドクロス、ちょっきり感

折詰弁当じゃあるまいし、何だその真ん中のちょっきり感。可愛いったらない。

 

ダイヤモンドクロス、標識と一緒

真中が正方形なので、どのアングルからでも変わらないのがまたいい。(なのに写真は撮る)

 

ダイヤモンドクロス、グーグルマップ

グーグルマップで上から見るとこんな感じ。ちょっと歪んでますけども。

 

ここの路線、名古屋臨海鉄道・東築線の方は貨物専用。名古屋鉄道築港線の方は工場へ通勤する人が多用するので、認知度はレアながら需要は確保されているとゆー職人ぽい路線です。名鉄大江駅から乗れますよー。

 

ちなみに築港線は、以前このブログでご紹介したリニモくんの設立前の実験場にもなりましたのですよ。今は実験施設も撤去されて、何事もなかった風ですけども。

愛知高速交通東部丘陵線、愛称『リニモ』 - yotsuka.net

 

あとここの手前の踏切は、遮断機がなくてですね。

名古屋・ダイヤモンドクロス前の踏切

え、何で遮断機ないの? 使ってないの? 使う時どーすんの? と私に質問攻めにされた名鉄職員さんのご回答は、下記の記事よりご覧下さい(笑)

 

www.travel.co.jp/guide/article/30939