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旅行ライター陽月よつかによる、役立ったり役立たなかったりするゆるっとしたページ

記事余話:寺社の参拝作法の重箱のスミ(手水編)

こんにちは、よつかです。冬の夜神楽を観に行く度胸を自分の中に探し中です。

 

今日は寺社参拝の中でも序盤のハイライト(?)、手水の作法について。

名古屋・熱田神宮の手水舎。きよらかで清々しい

寺社参拝の手水の使い方、ひしゃくの水で手口を清める作法は全国共通ですが、その後のこと。清めた後の手はハンカチで拭いちゃいかん説についてです。そんな説があると聞いて以来、作法後のことなんてなかなか確かめる手段もなく、長年気になっていたのですよー。

 

なので、訊いてきました。神社作法の記事を書くための春日大社取材で。

 

そもそも手水の後って、手水舎の脇にタオル用意してあるとこもあるんだから、手を拭いて駄目なわけない気がしますが。本来の作法からは外れるけど優しさからのタオル用意ってこともあるかも? 畳に上がるのに靴下がなければはだしでもいいよと言ってくれるお寺もあることだし…。

 

その辺どうなんでしょ、とお伺いしたところ、春日大社神職さんの行う手水作法について教えていただきました。

 

ひしゃくを扱うのは巫女さん(春日大社では巫女さんと書いてみかんこさんと読みますよ)。

神職さんは、巫女さんの持つひしゃくから水を受けて手口を清め、

その後巫女さんから懐紙を受け取って手を拭くのだそうです。

 

「なので、一般の方も手水の後は手を拭いて貰って大丈夫です」とのこと。またひしゃくの扱い(最後に柄を流す、伏せて置く、など)に関わることは、「作法というよりマナーですね。次に使用する方のために、ということだと思います。お清め作法としては、重要なのは手口を清めることなので、それさえできればあとは細かいことは気にしなくても」だそうな。

 

なので例えばひしゃくがない(汚れてる)なんて時は必ずしも使わなくても大丈夫、手順の左右くらいうっかり間違えたって、気になるなら2度やったって構わない、というわけですな。

 

はー、ハンカチ禁止されなくて良かった。禁止されたら冬期のお詣りが辛い。

 

沖縄・那覇の沖ノ宮の手水舎

沖縄の沖ノ宮の手水舎はエキゾチックで素敵。

 

枚岡神社の手水舎

枚岡神社の手水舎は鹿ちゃん三段重ね(と私は勝手に呼んでおります)。

 

なお時々手水舎の中に小銭が落ちてるのを見かけますが、いくら細かいことはいいっつーてもそれは完全に作法外。そこコイン投げて願掛けする場所と違いますからねー。お賽銭箱でやってねー。

 

ほかの神社参拝作法についてはこちらの記事をどうぞ。www.travel.co.jp/guide/howto/125/